正しい知識を網羅的にインプットし

   必要な時に引き出せるスキルを身に着けたい

-最初にFP1級を取得しようと思ったきっかけについて教えてください。

穴澤様:日本郵便の本社で、郵便局をご利用のお客さまに金融商品をご提案するためのパンフレットやチラシを作成する仕事をしていますが、お客さまにとって役立つ情報をより分かりやすく伝えるためには、正しい知識を網羅的にインプットし、それを必要な時に引き出すことができるスキルが必要と考えていました。小さな子供を育てながら仕事をしていたため勉強のためのまとまった時間が捻出できなかったのですが、今回、第二子出産にあたり育休をとることができたため、勉強するには絶好のチャンスと考え、挑戦することにしました。

-受検を決意した時期とそこから9月試験までのおおまかな学習スケジュールを教えてください。

穴澤様:2023年1月ごろに受験を決意し、2023年3月末ごろから本格的に勉強を開始しました。合格した方のブログを読み漁り、最低でも計300時間は勉強時間が必要と考え、月に150時間程度勉強することを目標に2ヶ月勉強しました。勉強習慣がなかったため、はじめは1日2時間勉強するのも精一杯でしたが、時間を計って直近の過去問を模擬試験形式で解き、全く得点できなかったことから、ようやくお尻に火が付きました。5月試験は300時間弱で臨みましたが惨敗。気持ちを立て直しそこからまた月100時間程度積み上げて、トータル700時間弱勉強し、9月試験に合格しました。

-学習にあたって主にどのような教材を活用しましたか。

  • テキスト:アーティスソリューションズ「1級FP技能士資格対策学習テキスト上中下巻」(会社支給)
  • 問題集:「合格トレーニングFP技能士1級」(TAC)
  • 塾・通信講座:FPキャンプ
  • 動画・オンラインサービス:YouTubeほんださんのチャンネル・梶谷美果先生のチャンネル、過去問道場FP1級ドットコム
  • その他:ビジネス教育出版社の模擬試験、FP1級シケタイ委員会、FP Wiki

日中は授乳しながら応用編

    夜間・早朝に基礎編の問題演習

-学習を進めるにあたり、自分なりに工夫した点はありますか。

穴澤様:すべての人に当てはまるものではないですが、0歳の子供を育てながらの勉強なので、特に時間の捻出については工夫しました。赤子を育てていると1日トータル5~6時間程度授乳する必要があるのですが、それを逆手にとりました。授乳中の赤子は夢見心地でウトウトしてくれるので、その時間を勉強時間に充てるようにしたのです。クッションの上に赤子を乗せると両手が空くので、日中は授乳しながら応用編の問題を解きました。夜間や早朝の授乳は、寝室で暗闇の中行うので、家族を起こさないようスマホを片手に、過去問道場で静かに基礎編の問題を解きまくっていました。子供の眠りが浅く、スマホの明かりで起きてしまいそうな時は、FPキャンプの応用編の読み上げ動画の音声を聞き流したりもしました。

Twitterでの1級受検生仲間との交流がモチベーション維持に

-学習を進めるにあたり、一番大変だったことは何ですか。また、その困難をどのように乗り越え、学習のモチベーションを維持しましたか。

穴澤様:メンタルコントロール(不安な気持ちに打ち勝つこと)が一番難しかったです。勉強をすればするほど、解けない問題や分からない問題が増えていきました。半端に知識がつくことで、似たような特例や制度に惑わされることも多くなります。これを解消するには、正しい知識をしっかり定着させるために地道に問題を解き続ける必要があります。地道な作業を続けるモチベーションを維持するために特に役立ったのは、ほんださんのYouTube(学習動画ではなく、思考法などの動画)やTwitterでの1級受検生仲間との交流です。特に試験直前にアップされるほんださんの合格参拝動画には、試験前の一番不安定な精神状態によく効き、励まされました。

-勉強を優先したことで、犠牲にしたことはありますか。

穴澤様:育休中なので同じく育休中の同僚からのランチの誘いや、産院や区の施設などで知り合ったママ友からのお出かけの誘いなど誘惑が多かったのですが、強い心を持って「試験があるから」と断り続けました。LINEの返信時間も積もり積もると大きな時間になるので、人と会わないだけでなく、連絡をとることもやめました。夫にも協力してもらい、休日はできる限り子供たちを連れて外出してもらうか、自分が外出するかして勉強時間を確保しました。赤子には申し訳ないですが、自治体の健診や予防接種など最低限のことだけ済ませ、子育て広場への連れ出しなどはすべてシッターに任せました。その代償として、シッターを利用した生後7~9ヶ月ごろの子供の成長があまりじっくり見守れなかったのは残念だったな、と思っています(これで落ちていたら目も当てられませんでした)。逆に睡眠時間は絶対に削りませんでした。日々、体調管理には気を付けていました。

-動画やテキスト、問題集以外で、試験勉強に役立ったことがありましたら教えてください。

穴澤様:Twitterは受検生同士の交流という意味でも有効ですが、分からない問題や疑問点があったときに、「Yahoo知恵袋」や「教えてGoo」的に使うこともできて役立ちました。ツイートに対して、すでに合格した先輩やベテラン受検生が解答を解説してくれたり、役立つ省庁のサイトを紹介してくれたりしました。また、「Studyplus」という勉強時間記録のアプリは、自分の勉強時間の記録にもなりますし、ほかの1級受検生をフォローすることで、「ほかの人は今日どのくらい勉強したか」が見られて、自分も負けずに頑張ろう!という気持ちになれました。

-次にFPキャンプについて伺います。まず、FPキャンプを利用しようと思ったきっかけについて教えてください。

穴澤様:とにかく5月試験後の落ち込みは酷く、「何か勉強法を変えなければいけない、愚直に過去問を解いていくだけではダメだ」と思っていたところ、ほんださんの5月試験お疲れさまLIVEでFPキャンプリリースの発表を見て「これだ!」と思いました。リリースしたら絶対にキャンプインしようと決めていたので、7/5の本リリース日、無料会員にもならず即本登録しました。

忘却曲線を意識しながら知識が定着するまで繰り返す

-FPキャンプをどのように活用しましたか。

穴澤様:オリエンテーションは、キャンプイン当日に夕飯の支度をしながら見ました。そのほかの動画は、子供が寝ている隙を使って一度じっくりと一通り見て、そのあとは問題を解いて分からないときに必要な部分だけを見返すなどして何度も見ました。応用編の穴埋めと計算問題集は最低5~6回は解き、間違えた問題は解けるようになるまで繰り返し解きました。ほんださんがオリエンテーションでおっしゃっていたとおり、翌日・一週間後・20日後・・・と忘却曲線を意識しながら、知識が頭にしっかり定着するように繰り返し解きました。印刷した応用編の穴埋めと計算問題は、お守りとして試験会場まで持っていき、直前まで眺めていました。

FPキャンプは有限な時間を大事にしたい人に全力でお勧めしたい

-FPキャンプを利用した感想を教えてください。

穴澤様:上述のとおり応用編の穴埋めと計算演習問題を愛用していましたが、特に穴埋め「だけ」を集中して強化できる問題集は他に類をみなかったので、画期的でした!FPキャンプはインターネットサービスですが、PCがなくてもスマホでも手軽に見られること、PDF教材をダウンロードして印刷できること、音声教材があることもとてもありがたかったです。ほんださんがオリエンテーション動画でおっしゃっていたとおり、まさに有限な時間を大事にしたい人こそ、FPキャンプは利用するべきですし、回り道せず1級合格を目指す人には全力でお勧めしたいと思えるサービスです。

-特に役立ったコンテンツとその理由について教えてください。

穴澤様:まず、ガイダンスや学習スケジュールです。5月試験に落ち、これからどうやって勉強していけばいいか途方にくれていたので、ガイダンスで勉強スケジュールの道筋を示していただけて心強かったです。不安になった時、迷った時に、ガイダンスで示されたロードマップ表を眺めていました。加えて、応用編の計算問題のテキスト・問題集ならびに穴埋めドリル・解説も役立ちました。印刷して、とにかく何度も解きました。最初は解説動画をじっくり見て確認し、2周目からは解説動画を思い出しながら解きました。記憶の定着に解説動画(ほんださんの毒舌w)はとても有効でした!

-コストパフォーマンスについてはいかがですか。

穴澤様:キャンペーン価格である4980円は、社会人にとってはとても安価でちょうどよい価格だと思います。個人的には、このサービス内容だったら本来価格の月額1万円でも出せると思います。ただ、FP1級を目指しているのは社会人だけではなく、求職中の方やリタイアした方、専業主婦の方などもいらっしゃると思うので、そういった方々は「4980円なら手を出せるが1万円はちょっときつい」のかなと思うので、今のままの価格がやはりちょうどよい塩梅かと思います。

-FPキャンプを10点満点で評価すると何になりますか。

穴澤様:8点です。早期アクセス期間だったからか、誤植や修正箇所が多く、何度も問い合わせをさせていただきました。特に、応用編の穴埋めで解答が誤っている解説箇所については(現在は修正済の箇所です)、そのおかげで覚え間違いをしてしまったこともあり、とても残念だったと思っています。ただ、それらを差し引いても解説動画の内容は素晴らしいですし、テーマ別にまとめて作られた計算問題集や穴埋め問題集は画期的です。まとめるのにさぞやご苦労されたことと思います。あれこれ書きましたが、やはりほんださんなしでは合格できなかったと思うので、10点にしたいところですが・・・、これからの貴社サービスのますますのご発展に期待して、のびしろという意味を込めて8点にしたいと思います。

FPキャンプの演習問題や過去問を繰り返し解き

  自信を持って試験に臨めた

-続いて、学科試験を受けた感想を教えてください。FPキャンプで学習したことはどの程度役に立ちましたか。

穴澤様:初めて挑戦した1級試験が2023年5月試験でしたが、結果は94点のボロボロ。実力不足という部分もありますが、メンタルに受けたダメージがかなり大きかったです。初見の問題や問い方も多く「一体どんな勉強をしたら合格できるんだ?!」と、勉強方法すら分からず、ショックが大きく、立ち直るのに時間がかかりました。そんな時に救世主のように現れたのが、FPキャンプでした。FPキャンプの演習問題をやりこみ、過去問も繰り返し解き、9月試験は自信を持って臨みました。今回の試験もたしかに簡単ではなかったですが、より深く多角的に勉強していたらもっと高得点をとれただろうな、と思える希望のある試験でした。5月試験のように、受検生の心を打ち砕きにくるような意地悪なものではなく、ちゃんと勉強していれば解ける「良い問題」だったと思います。問題を解くのが楽しく、試験終了後はなんとも言えない満足感に満ち溢れていました。(特に在職老齢年金は、完答はできませんでしたが、問題集を繰り返し解いていたおかげでかなり良い答案を書けたと思います。ほんださんのおかげです!)結果として、得点は低いですが合格できましたし、とても良い試験回だったなぁと思っています。

-次は実技試験が待っています。実技試験に向けて現在どのように学習を進めていますか。

穴澤様:学科のロスがひどく、しばらく勉強しない期間を作ってしまいました。最近、過去問(いわゆるピンク本・緑本)を入手し、一読しはじめたところです。数回周回したら、Twitterの仲間を募って模擬面接をしたいなと思っています。

新たな夢を育む学科試験の合格

-実技試験に合格してFP1級を取得したら、今後の仕事や生活でどのように生かしていきたいですか。

穴澤様:まずは自分の本業に役立たせていきたいと考えています。昨今、どんな情報もインターネットで調べられる時代になり、顧客が銀行や郵便局などの「リアル店舗に行くこと」の価値が低くなっています。しかし、そもそもどんな特例や制度があるのかを知らなければ、調べることはできません。必要としている人にドンピシャで役立つ情報をご提供したり、あるいは啓蒙できるような真のプロフェッショナルでありたいと思っています。また、弊社は本業と競合するような副業は禁止されていますが、いつか副業が解禁されたら、1級知識を生かして、「女性限定のお金の知識を深めるワークショップ」や、「子育て世代向けのお金のコーチ業」を行いたい、という新しい夢もできました。大人になっても夢を持つことができたのは、1級合格の思わぬ副産物です!

FP試験で学んだ知識のおかげで住宅購入の意思決定が可能に

-FP1級学科試験の勉強を振り返って、数々の犠牲を払いながら学習を継続して良かったと感じているのはどのような点になりますか。

穴澤様:ふたつあります。まずひとつは、5歳の子供に「母親が勉強をする姿勢」を見せることができたこと。‟ママが「えふぴー」の勉強をしている、とても必死になって頑張っている、勉強できる環境を作れるようパパが協力している”という構図は、どんな絵本にも、どんなファミリーアニメにもでてこない家族の姿です。「学校に行っていなくても学び続ける大人」「赤ちゃんを育てていても勉強を諦めない母親」もいるんだということを実感してもらえたのは、多様な家族のあり方を知ってもらうという点において意味があったかなと思います。もうひとつは、家を購入する際に知識が役立ったこと。9月試験終了後にたまたま良い物件にめぐりあうことができ、先月、家を購入することにしたのですが、「銀行の借入れ」「住宅ローン控除」「親からの資金援助」などテキストに出てきたキーワードがバンバンあがり、笑ってしまうくらい1級知識が役に立ちました。FP1級の勉強をしていなかったら、不動産屋さんに言われるがまま、無知な顧客のまま家を購入していたと思います。購入にまつわるお金回りのことを自分で意思決定できる力がついて良かったなと心底実感しました。

-最後に、FPキャンプで学ぶ受講生へのメッセージをお願いします。

穴澤様:1級の勉強はほんださんのおっしゃるように「沼」です。合格のためには勉強の質・量ともに確保する必要があります。「量」は強い心をもちさえすれば努力でなんとかなりますが、「質」は独学ではどうにもならないことがあります。FPキャンプは、その「質」が担保できます。勉強しても勉強しても過去問や模試の間違いがゼロにならず、不安になることもあるかもしれません。でも、諦めず自分とほんださんを信じて、積み重ねていってみてください。積み重ねた先に必ず合格があります。私はFPキャンプ1期生として、これから1級学科突破を目指す皆さんを応援しています!また、私自身も実技試験に向けて頑張ります。一緒に走り続けましょう!ほんださん、FPキャンプのスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。