-最初にFP1級を取得しようと思ったきっかけについて教えてください。

米田様:資格取得が趣味で簿記、英検とも1級に挑戦し途中挫折。しばらく勉強には無縁でしたが、ねんきんネットが送付される年齢になり自分の年金、iDeCo・NISA退職者向けの説明会、保険など理解できず自分のお金について勉強しなくては!と奮起し3級から受験。1級☆最高峰の響きには憧れ続けていたので年齢的にこれが最後のチャンス!?くじけそうになっても悔しい思いはしたくない。何が何でも取ってやる!と家族にも話し家事も協力してもらったことが受験の後押しになりました。

-受検を決意した時期とそこから9月試験までのおおまかな学習スケジュールを教えてください。

米田様:2022年5月2級合格後、1級か社労士、宅建分野が被る方面へ進む?葛藤がありました。1級玉砕覚悟!やれるだけやってみようと決意し、発表日「みんなの欲しかった教科書1級」を購入。
(1回目)基礎問題を読むだけで疲弊し、長文に慣れるためスマホで過去問を数問でも毎日解き、長時間机に向かう時間が確保できれば応用。疲れたらYouTubeと気分転換しながら「基礎50点応用70点で合格!」を目標に2022年9月受験会場の雰囲気も味わおうと初トライ、102点手応えと自信が沸いてきました。
(2回目)テキストは全く頭に入ってこず知識の定着も必要ですが、飽きないことが大切と過去問をひたすら解く→用語や理解不能な箇所はテキストに戻る作戦で過去5年分は5~6回繰り返し解きました。
(3回目)少し余裕が出来て難しいと飛ばしていた長期平準定期保険や仕組債のスキームが気になり、法改正と理由どんな意図があって出題なのか、ほんださんの言う通り、制度や背景を知ることは受験にとって時間的に無駄に見えますが、論点やテーマ解説は回り道ではなかったです。
(4回目)直近の過去問は答えが分かる程になってきました。平成17年まで遡り過去問から自分なりに傾向と対策みたいなものを考えました。

-学習にあたって主にどのような教材を活用しましたか。

  • テキスト:スッキリとけるFP1級技能士、よくわかるFPシリーズ合格テキスト、みんなが欲しかったFP教科書(TAC出版)、学科精選問題解説集(きんざい)
  • 問題集:学科精選問題解説集(きんざい)、あてる直前予想模試(TAC出版)、1級学科模擬試験(ビジネス教育出版社)
  • 動画・オンラインサービス:(YouTube)お金の寺子屋、おーちゃん、梶谷美果、(WEB)FPWiki (スマホ)過去問道場、FP1級ドットコム
  • その他:LINEオープンチャットで知識を得ることよりも同士がいることでモチベーションUPにつながりました。

頑張った日はちょっと高めのスイーツをご褒美に

-学習を進めるにあたり、自分なりに工夫した点はありますか。

米田様:嫌いな保険や金融の後は好きな応用問題を解くなど気分を変えながら。家事の合間にはYouTubeを聞いて退屈で地味で億劫なことも1日のスキマ時間で楽しく効率的に。試験前の数週間は休日に外出せず10時間くらい没頭することもありました。基礎は50点が難しかったので超えた日、脳が悲鳴をあげている日、頑張った日はちょっと高めのスイーツご褒美、まず自分を褒めてあげる日をつくりました。今度は何を食べるために頑張る?長期戦になるので気持ちが前向きのなれるような学習を心がけました。

-学習を進めるにあたり、一番大変だったことは何ですか。また、その困難をどのように乗り越え、学習のモチベーションを維持しましたか。

米田様:57歳にもなると20~30代とは比べようもない程、記憶が砂時計のようにサラーっと引っかかりもせず落下。驚きは隠せません。カタカナ用語は翌日には思い出せないことも。眠気もひどくて、非効率な覚え方ではダメだ記憶や情報整理術を身につけたい。ほんださんの頭が欲しいと思ったものです。よく〇時間で合格できると書かれてありますが、他人を意識しても仕方がない、壁を乗り越えるにはまず足腰の土台固めを手始めに、ジャンプ力を高める練習あるのみ、受験2回目以降はテキストも曖昧な箇所は付箋→覚えたら付箋はずす、蛍光ペンも引きまくりですが読み込んだ形跡しっかりあります。LINEオープンチャットを見て戦っているのは自分だけじゃないと連帯感を感じながら困難に向かいました。毎日毎日コツコツやると決めたので勉強癖は多少つき、全くやらないで寝るのは気持ちが悪いところまで習慣がつきました。

-勉強を優先したことで、犠牲にしたことはありますか。

米田様:フルマラソン・トライアスロンが趣味で平日は仕事の後2時間、土日は3時間運動していました。外での練習時間は減りましたが走りながら声に出してアウトプットでストレス発散。少しでも勉強に携わるようにと家で筋トレしながら覚えるなどスキマ時間の活用とメリハリのある生活を送り、無駄が省け時間の使い方が本当にうまくなりました。

FPの勉強はありとあらゆる部門で実生活に役立つ。学校の授業でも教えて欲しい

-動画やテキスト、問題集以外で、試験勉強に役立ったことがありましたら教えてください。

米田様:
(漫画)「正直不動産」「クロサギ」不動産業界で実社会起こっている事案に触れる
(新聞)株価 経済面に目が向くようになった
(書籍)四季報の存在を知り本屋で実物確認
(各種公共団体)手続き、送付される様式の実物を見て計算する。ねんきんネット「年金計算」、市区町村「固定資産税・住民税」、法務局「相続・後見制度」、税務署「源泉徴収・年末調整・確定申告」、社会保険「報酬月額算定」、労働保険・雇用保険 何気なくもらっていた給料表に興味をもって見る
(保険)夫の生命保険の見直し
(金融)つみたてNISAをはじめる 証券会社間で手数料比較など
相続時精算課税、不動産登記の機会があったので何度も役所へ出向き自分でやってみました。ありとあらゆる部門で実生活に役立つことがわかりFPは学校の授業でも教えて欲しかったです。

-次にFPキャンプについて伺います。まず、FPキャンプを利用しようと思ったきっかけについて教えてください。

米田様:ほんださんYouTubeは2級から視聴し、共通点・関連づけがうまい、規則性や流れがよく分かると魅了され全部見尽くしました。今まで無料配信していたFP会カリスマ的存在のほんださんが満を持してのFPキャンプ。課金しないと見ることができないコンテンツ登場!何だ?!めちゃくちゃ興味をそそられました。課金することには抵抗ありましたが、見た人が試験後「これ出た」と言っていたら、見ていないことで得点減や不合格は嫌だ(笑)かなり大袈裟ですが、それくらい隠されている重要な秘密が知りたくてたまらず利用しました。

-FPキャンプをどのように活用しましたか。

米田様:9月受験まで1カ月強しかなくて残念でしたが、聞き流し動画は家事の合間に、穴埋めや動画・教材を再確認すること。アドバイス的なことは従うこと。特に応用は得意で得点源でもあるので何度も出題されている解答パターンをしつこいくらい叩き込み反射的に解ける程やり込みました。FPキャンプにもっと早く出会いたかったです。これから受験スタートの方は羨ましいです。

FPキャンプは未来の自分を輝かせるための投資

-FPキャンプを利用した感想を教えてください。

米田様:毒舌もありますが(笑)動画解説が1番楽しく記憶に残り本当に使って良かったです。特に1級になるとテキストや過去問題を見ても、何を問われているのか?ちんぷんかんぷん?手がつけられない問題に遭遇した際、分からない箇所も動画を見てナルホド!と腑に落ちる瞬間や理解度が深まりました。ポイントも簡潔でほんださんの描くちょっと雑なイラスト、読みづらい板書(言い方が悪くてスミマセン 笑)も味わいがあって綺麗に整っているものより印象に残っていることがあります。これからも他のコンテンツとは違った角度からの楽しい解説を期待しています。

-特に役立ったコンテンツとその理由について教えてください。

米田様:基礎編テーマ解説動画と応用計算問題の解説動画です。ほんださん独自の解説が難解なものでも面白く記憶に残りました。知識の定着は勿論ですが、記憶整理術が独特で考え方、共通点との関連づけ、まとめ方がうまくFP以外にも役立つことが多く参考になりました。また合格へ導こうとする熱い思いが十分伝わりました。

-コストパフォーマンスについてはいかがですか。

米田様:正直安くはないです。初回4980円でずっと継続が理想。2級合格後、最低3・4カ月は視聴すると考えると月額9980円少し高いと感じます。ただ高いと思うからこそお金を無駄にしたくない!短期間で受かりたい!絶対合格に導いてくれる、熱意あるコンテンツ、道しるべ的な役割を担うFPキャンプで学習効率を上げ、本人がどれだけ意欲的に取り組むかにもよりますが、将来自分へ何倍にも返ってくる自己投資と考えると納得いく金額です。

-FPキャンプを10点満点で評価すると何になりますか。

米田様:8点です。広告など煩わしさがないのでストレスを感じません。学習がはかどります。1級やるぞ!と覚悟を決めたのであれば、飽きさせない様々なコンテンツをうまく利用し、ポイント整理や関連づけによって、独自で学習するより断然最短ルートで合格圏内へ到達できます。一番の売りであるほんださんの東大生的な思考、関連づけて記憶整理する技を真似できるのも素晴らしい。凡人の私には思いつかないような合点がいく箇所がいくつもありました。課金はありますが未来の自分を輝かせるための投資だと思って!めちゃくちゃおススメです。

FPキャンプで考え方、解き方の流れを見ていたので試験では反射的に手が動いた

-続いて、学科試験を受けた感想を教えてください。FPキャンプで学習したことはどの程度役に立ちましたか。

米田様:2022年9月試験から4回受験。9月102点→1月115点、5月(合格率3%台)85点初見が多く、全く手が付けられない問題が多く、解ける問題を探すことに焦りました。過去問を網羅する勉強ではダメ、一度でも出題された内容は失点を極力抑えることが鍵。テキストをもう1度深く理解するよう読み込みました。基礎50点が常なのに9月は64点と自分の中では上出来。5月が厳しすぎたため少し易しくなったかな?と感じる点もありますが・・・応用で法改正の知識、ひねっているところは在職老齢年金額、減価償却9万パソコン含まない、相続孫Eさん、いつも何かトラップを疑ってかからないといけない、性格が歪んでしまいそうな試験でした。FPキャンプで前提知識は勿論、考え方、解き方の流れやパターンを一通り見ていたので反射的に手が自然と動くほどになっていました。

-次は実技試験が待っています。実技試験に向けて現在どのように学習を進めていますか。

米田様:2024年9月実技受験予定です。今のところ緑の『資産設計提案業務 精錬過去問題集』しか持っていません。今まで学科試験だけの勉強しかやっていないので実務型の問題は手の付け方が分からず苦戦しています。時間はまだたっぷりあるので実務の問題は本格的な様式やいつでもどこでもネット検索できる時代なので本物に触れるなど真剣に取り組もうと思います。

今後は「お金のプロ」として開業し65歳を過ぎても現役で働き続けたい

-実技試験に合格してFP1級を取得したら、今後の仕事や生活でどのように生かしていきたいですか。

米田様:2級取得後、厚生労働大臣からの委嘱を受けて職域型年金委員(公的年金制度を職員に啓発、相談、助言活動をする協力員)になりました。セミナーに参加し受け身から発信する意識も高まっております。ただ一般的な事例しか伝えることができなくて踏み込んだ相談に対応できないもどかしさがあります。今後は「お金のプロ」と名乗りたい思いから税理士試験を受ける予定です。将来の夢は開業し65歳過ぎても現役で働き続けること、本当に長い道のりだと思いますが今後の人生をかけて挑戦したいことが見えてきました。ワクワクする未来を想像しています。

何歳になってもチャレンジ精神を持ち続け人生を謳歌したい

-FP1級学科試験の勉強を振り返って、数々の犠牲を払いながら学習を継続して良かったと感じているのはどのような点になりますか。

米田様:4回チャレンジしメンタルが強くなりました。特に3回目5月試験(合格率が3%台)の後、落胆が激しく自分の無力さを感じました。過去問だけでは難易度が上がっていく試験に対応できません。自分なりに傾向と対策を考えるようになったこと。計算が早くなったこと(電卓ミスを極力減らすこと)応用の記述は丁寧にかつ読みやすいものを、ダラダラ書くのではなく短時間で計算過程を要領よくまとめあげる。諦めずコツコツやる勉強癖もつきました。「今日より若い日はない!」鼓舞させる時の言葉です。やりたい!心ときめく出会いがあったら悩むよりはじめてみよう!何歳になってもチャレンジ精神を持ち続け人生を謳歌したいです。

-最後に、FPキャンプで学ぶ受講生へのメッセージをお願いします。

米田様:FPは年3回も受験機会がある、本当にありがたい試験です。私も経験しましたが不合格の判定を見ると、しばらく立ち直れず放置すれば記憶が抜け落ち、意欲さえもガタガタと崩れ落ちてしまいます。でも、たとえ努力が報われなくても4カ月たてば次はやってきます。「継続は力なり」コツコツ積み重ねるしかありません。険しい道ですが諦めなければ絶対合格を勝ち取ることが出来ます。最高峰まで登って優越感を味わいましょう!その手につかみ取りましょう!!