【FP学習におけるAI活用に関するアンケート結果】

2026年08月10日

 「FPキャンプ生は試験勉強に生成AIを使っているのか?」

 「FP試験の学習に生成AIは役立つのか?」

「生成AIの使う上での注意点や課題は?」

「AI時代のFP学習において必要なものはなにか?」

FP3級・2級・1級の各対策講座を受講中のFPキャンプ生の皆様に、「FP資格学習における生成AIの活用」についてお伺いしましたので、その結果をご紹介します。

FP学習にAIを取り入れることで、より効率的に勉強できるようになる一方、AIの回答を鵜呑みすると間違った知識をインプットする可能性もあります。以下のアンケート結果を参考にしながら、AIのメリット・デメリットを踏まえた上で、今後の学習にうまく取り入れ、正しい知識を身に付けながら最短合格への道を歩んでいきましょう。


 

アンケート結果まとめ:

  • FP資格学習におけるAIの積極活用割合は約6割、試験級別では上位級ほどAIの活用率が高い傾向
  • 使用したAIサービスはChatGPTとGeminiが合計で約85%
  • AIの活用法では、「不明な用語や制度の確認」が約4割と最多。「問題の解法の質問」「問題集の解説の補足」「具体例の提示」と続く
  • FP資格学習においてAIが有益だと感じているのは約8割、疑問解消や理解促進に役立つ
  • 一方で、AI活用の不安は「回答の正確性」と「最新法規制への対応」「試験対策としての適応性」に集中、AI時代のFP学習において今後も必要なものは、合格に必要な論点を押さえた最新教材・わかりやすい講師解説

 

アンケート概要

対象者:オンラインFPスクール「FPキャンプ」で、以下の試験の対策講座を受講中の学習者
・1級学科試験(筆記試験)
・1級実技試験(口頭試問試験)
・2級試験(CBT試験)
・3級試験(CBT試験)

調査手法:オンラインアンケート

調査期間:2026年5月24日~7月17日

有効回答数:256(内訳は以下の通り)
・1級学科試験:64
・1級実技試験:58
・2級試験:103
・3級試験:31


 

FP学習におけるAIの活用割合

 FP資格試験の学習において、AIを「よく活用した」と回答したのは23.8%、「ときどき活用した」との回答が34.8%と、合計で約6割がAIを積極的に学習に取り入れていることが分かりました。一方で、AIを「まったく活用しなかった」との回答が16.8%、「生成AIを知らない/使ったことがない」との回答も6.6%と、AIを使用していない学習者も約4分の1に上りました。


 

試験級別AI活用割合 

 試験級別では、「よく活用した」と「ときどき活用した」との回答が、1級学科試験の学習者は67.2%、1級実技試験では60.4%、2級試験では58.2%、3級試験では38.7%と、上位級ほどAIの活用割合が高い結果となりました。


 

使用したAIサービス

 使用したAIサービスは、「ChatGPT」が46.8%、「Gemini」が36.6%と、合計で約85%を占めました。一方で、「Microsoft Copilot」は8.3%、「Claude」は3.4%と、使用されたAIサービスはChatGPTとGeminiに集中しており、上位2サービスで大半を占めました。


 

AIの活用法

 AIの活用法では、「わからない用語や制度の説明を聞いた」が36.8%と最多で、その後「問題の解き方や考え方を質問した」(13.1%)、「過去問・問題集の解説を補足してもらった」(10.8%)、「具体例を出してもらった」(9.4%)と続きました。


 

試験級別AI活用法

 試験級別では、「わからない用語や制度の説明を聞いた」割合が最も高かったのは3級学習者で40.6%、続いて2級試験(38.0%)、1級実技試験(35.3%)、1級学科試験(35.5%)の各学習者と、上位級になるにつれて割合が下がりました。3級学習者は初学者が多いと考えられることから、用語や制度の確認ニーズが相対的に高いことがうかがえます。


 

FP学習におけるAIの有益度

 FP資格試験の学習にAIが「非常に役に立った」と回答したのは29.1%、「ある程度役立った」との回答が49.0%と、合計で約8割の学習者がAIの有効性を実感しています。


 

AI学習のメリット

 どのような点が役立ったのかについては、「わからない部分をすぐ質問できた」が29.8%で最多、次に「難しい制度をかみ砕いて理解できた」が19.3%で続きました。この2つで全体の約5割を占め、AIが学習者の疑問解消や理解促進に役立っていることが見て取れます。

 


 

FP学習における生成AIのメリット(コメント) 

  • 計算問題の解説制度の内容を聞くのにGeminiを利用し、FPキャンプの「はじめに」の動画をスクショしノートブックLMに読み込ませて学習計画を立てたり自分の苦手分野洗い出しにノートブックLMを利用しました。時間短縮に繋がり非常に効果的でした
  • 勉強に行き詰まった時や、なかなか覚えられず何度も間違ってしまう時の解決方法を提案してもらった
  • 基本的にはテキストで内容を調べたが、テキストでは細かく説明されていない用語や具体例などを調べるのに活用しました
  • 状況が頭に浮かばない時に具体的な状況を示してくれる点、また解説のわかりにくい点をわかりやすい比喩で答えてくれる点など補助的に使うととても役に立つと思います。但し結構間違いがあるので、かならず本で確認を行う必要がある点が難点
  • 難しい単語をわかりやすく説明してもらった。勉強のモチベーションが下がった時には応援してもらった。試験のあとすぐにAIに報告して一緒に喜んだ
  • 使用する教材の選択基準を示してもらい、購入した後は、短期合格を果たすための学習スケジュールを立ててもらったり、CBT試験の日程、攻略等々、身近で優秀な参謀として活用していました

 

 FP学習におけるAI学習の不安・課題

 

  AIを活用することの不安点や課題では、「回答が正しいか判断できない」が39.3%と最多で、次に「最新の法改正・制度改正に対応しているか不安」が32.0%、「試験対策として最適か判断できない」が11.1%で続き、この3つで全体の8割を超えました。


 

試験級別AI学習の不安・課題

 試験級別では、「最新の法改正・制度改正に対応しているか不安」の割合が最も高かったのは1級学科試験学習者で36.2%、続いて1級実技試験(35.1%)、2級試験(31.5%)、3級試験(4.3%)の各学習者と、上位級になるにつれて割合が上がりました。上位級ほど、定期・不定期に改正されるお金に関する法律や規制への対応が求められることを示唆しています。 


 

FP学習における生成AIの不安・課題(コメント)

  • AIの回答には誤りが含まれることがあり、特に税制・法改正・制度改正が関係する内容では、必ず教材や公式情報で確認する必要があると感じた
  • もっともらしい回答であっても、試験制度や出題範囲に合っているとは限らず、誤った内容をそのまま覚えてしまうリスクがある
  • 質問の仕方によって回答内容が変わることがあり、意図した回答にたどり着くまでに時間がかかる場合があった
  • 概要理解や具体例の確認には有効だが、正誤判断や試験全体の体系的な理解をAIだけに頼るのは難しいと感じた
  • AIを効果的に使うには、学習者側にも一定の基礎知識が必要土台となる知識がない状態で使うと、回答の誤りに気づけず、かえって混乱する可能性がある

 

AI時代のFP学習において今後も必要なもの

 これらを踏まえて、AI時代のFP学習において今後も必要なものを聞いたところ、「正確な情報に基づいた教材」が26.2%で最多、次に「最新の法改正への対応」が19.1%、「講師によるわかりやすい解説」が18.6%、「試験範囲に沿った問題集」が13.3%で続き、この4つで全体の約8割を占めました。

 活用が広がるAIは理解促進や疑問解消に有効な一方、FP試験のように情報の正確性や最新性が重要な学習領域では、最新かつ正確な情報にもとづく信頼できる教材や、わかりやすい講師解説が引き続き求められています。

  特に、効率的に試験に合格するためには、頻出の重要論点を確実に押さえることが大切です。しかし、AIではどの問題が本当に重要かを判断することは難しいため、専門的な知識を有した講師解説や頻出論点を押さえた教材で学習を進めつつ、AIを補助的に活用することで効率的な対策が可能になると言えます。


 

アンケート結果を受けた(株)スクエアワークス代表・本多遼太朗のコメント

今回のアンケート結果から、FP資格学習においても生成AIの活用が着実に広がっていることが分かりました。特に、わからない用語や制度をすぐに確認できること、難しい内容をかみ砕いて理解できることは、学習者にとって大きな価値になっています。実際、AIを活用した学習者の約8割が『役に立った』と回答しており、生成AIは今後の資格学習において、疑問解消や理解促進を支える有効な学習ツールになっていくと考えています。

一方で、FP試験は社会保障や税制、不動産、相続など、法改正や制度改正の影響を大きく受ける資格です。AIの回答がもっともらしく見えても、最新の制度や試験範囲に照らして正しいとは限りません。また、効率的に試験に合格するためには、出題頻度の高い重要論点を確実に押さえることが大切ですが、どの論点・問題が本当に重要なのかをAIだけで判断することは、現時点では難しい面があります。

だからこそ、AI時代の資格学習では、生成AIを上手に活用しながらも、専門的な知識を有した講師による解説や、頻出論点を押さえた教材を軸に学習を進めることが重要です。AIはあくまで補助的な学習ツールとして活用し、最後は信頼できる教材と講義で理解を固めることで、より効率的な試験対策が可能になると考えています。

FPキャンプでは、学習者がAIを適切に活用しながら、正確な情報にもとづいて本質から理解できる学習環境を提供してまいります。暗記に頼るのではなく、制度の背景や仕組みを理解し、学んだ知識をその後の人生や社会で活かせる力に変えていく。それが、AI時代におけるFP学習のあるべき姿だと考えています。

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